アンチエイジングとしての芸術音楽療法の『音楽回想法』
ここでは『癒しのリズムセラピー:芸術音楽療法』の
ステージⅢ転p の音楽回想法について述べます。
目次
【ステージⅢ転p:音楽回想法の目的】
音楽の持つリズム・テンポ・メロデーと詞から、
高齢者の「昔の懐かしいお話(回想)」をしていただき、
高齢者の話に、温かい姿勢で、誠実に、
じっくりと耳を傾け(傾聴)、
精神的ストレスを軽減し、
愉しみのある生活支援へ誘って行くことを
目的とします。
「回想法」は、
アメリカの精神科医ロバート・バトラー氏が
うつ病の高齢者の治療において、
その人の語る過去の経験等についてじっくりと
話を聞くことが有効であることを見いだして
以降、広まったものです。
私は音楽を使いながらその手法を展開しています。
【回想法を行う意味と効果】
① 参加者の孤独・不安感を軽減する。
② 情動を活性化する。
③ 劇的な時間を築き提供することが出来る。
④ 感情を安定させる。
⑤ 社会的な交流の場を提供する。
⑥ 自尊心を向上させる。
⑦ スタッフの参加者にたいする理解を深めることができる。
⑧ 個々を尊重したケアへと結びつけることが可能となる。
⑨ 対参加者ばかりでなくスタッフ間のコミュニケーションが促進できる。
⑩ 世代間の生活文化伝承の役割りを担う時間となる。
⑪ その他。
【プログラムの中の刺激曲の選択】
① 実施する日時の季節感を大切にすることです。
・春・夏・秋・冬。24節季の行事。
・子供の日・母の日・敬老の日などの記念日。
② お正月・お盆・お彼岸等、
日常生活の一部となっている
「生活文化を誘う曲」を積極的に取り入れましょう。
③ 自発的に声を出して歌うのを待つこと。
心の中で歌っていることがあります。
それよりも顔色・表情の変化に
心配りをしながら進行しましょう。
④ 知っている歌ばかりでなく、その時、
その時代の忘れてしまっていた歌等を使って、
脳内活性をかかって行きましょう。
⑤ マイクを使用せず、
生の声で高齢者の心にアタックしましょう。
★マイクを向けられて嫌がる高齢者が多いです。
⑥ 点数がでるカラオケ歌唱は音楽回想法に向きません。
⑦ 思い出している時は、
脳は活発に活動します。
★思い出してしまうと脳は休んだ状態になります。
⑧ カラオケよりアカペラで歌う方が、
脳は活発に活動します。
⑨ カラオケ映像よりもパワーポイントを使用して歌う方が、
脳は活発に活動します。
⑩ パワーポイントは手元手動にして、
高齢者の歌う速度に会わせ、
思い出すポイント“ことば”を大切にして進めましょう。
⑪ テンポの速い曲は
例:
・ゆっくり(1番歌詞)~
・序所に速く(2番歌詞)~
・曲の持つ速度(3番歌詞)へ
と移行して行いましょう。
⑫ 音程の高い曲は、
参加者の健康状態
…高齢者は高い音が聞き取りにくくなり、声が出にくくなる…
を考えて音程を下げて歌唱しますが、
あまり下げると唄いづらくなる歌がありますから、
その時の状況を見極めて行いましょう。
⑬ 声を出さずとも心唱している方は、
そっと見守りましょう。
⑭ 最後の5・6分間は、リラックス状態にして
情動を大切にしましょう。
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【まとめ】
◆回想法で注意すること
① 事実を聞くことにこだわり、
むやみに間違いを訂正しないようにしましょう。
② 多くの話を聞くことを重要視しないことです。
周りへの配慮も怠らづに。
③ わざと知らないふり、
聞いたことのないふりをしないことです。
④ 笑いの多い会、
発言が活発に聞かれる会ばかりが
「良い会」ではないことを念頭に置き、
沈黙を味合うことも重要です。
⑤ ゆたりとしたペースを心がけましょう。
⑥ スタッフも「楽しもう」とする姿勢が大切です。
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