癒しのリズムセラピー:芸術音楽療法を始める前に
目次
【心の準備】
ここでは「癒しのリズムセラピー:芸術音楽療法」
プログラムを始める前の留意点を記述します。
環境を調えることは、
セラピーとして成功させるためには、
欠かせないものです。
音楽を使いながらのセラピーは、
ダイレクトに脳を刺激します。
環境は成功の70%を占めます。
本場プログラムと同じ様に
心して良い環境を調えましょう。
【会場設営】
① ドアと窓を開け空気を入れ替えましょう。
② 椅子は対面式に間隔を開けて並べます。
③ PC、プロゼクター、スクリーン、CDカセット等を部屋の前方に設置します。
★照明のスイッチ場所の確認をしておきましょう。
④ 除菌消臭液またはアロマ等を焚き、1/fのBGMで癒しの環境を創りましょう。
★2~30分前にはセットでき、
早くお越しになるクライエントさんに対応できるとベストです。
⑤ 冷・暖房は外気と温度差が大きくならなようにしましょう。
⑥ 雑然と物が置かれている部屋はさけてください。
★上記を考慮して実施部屋を選びましょう。
【参加者への留意点】
① 食前食後30分は避けましょう。
② 必要であれば、大小便をすませておきましょう。
③ 衣服を緩め、ベルト、腕時計など束縛している物を解きましょう。
④ 感情的に不安定な時は、気持ちが落ち着いてから参加しましょう。
⑤ 激しい運動後は、汗が引き呼吸が整うのを待って参加しましょう。
⑥ 途中で喉が渇きます水100cc以上摂取して行いましょう。
★参加者が要支援・要介護者の場合は、
≪ステージⅡ≫承と ≪ステージⅢ≫転の
小休憩の間に水分補給することをお忘れなく。
のどが渇いて飲むと水分が脳に行くまで
約20間は脳内血管はドロドロ状態です。
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【プログラムファシリテーターの留意点】
Table of Contents
例:1時間プログラム
≪ステージⅠ:起≫10間
起:癒しの環境を整える [照明:薄明]
① 画像波動やメディアプレイヤー(音・光・色・形)を使い、
参加者の年代を考慮して季節感ある音楽(メロディのみ)を選曲しましょう。
② 室内はあまり明るくしなくて、
右脳優位になる環境をつくる様に心がけましょう。
≪ステージⅡ:承≫20分間
承:脳内リズム・体内リズムを整える [照明:全照]
≪あせらず・静かに・ゆっくり・時間をかけて行うことを心掛けましょう≫
★アクシデントさんや参加者の反応に対応できる様、
企画プログラム変更も考え、
予備プログラムを2・3用意しておきましょう。
① 気功呼吸法:自立神経を調え、脳内伝達物質(セロトニン)の排出を促す。
② リズム功:適度な脳内伝達物質(ドーバミン)は排出を促して行く。
共感脳を刺激しましょう。 ★やり過ぎない様にしましょう。
③ 音韻・和音・言霊・滑舌法などいづれか1つ:五感と五臓六腑に働きか
け、心地よさを味わいながら脳内&体内リズムを調えて行きます。
★次のステージⅢにつなげるプログラムで、
発声練習でもありますが、強制的に行わない様にしましょう。
≪小休憩を取りましょう:水分補給≫
≪ステージⅢ:転≫25分間
転:「音楽回想法」で脳内活性を図り、
自ら生きる力を引き出す[照明:薄明]
パワーポイント(歌詞:映像等をアニメーション設定)を使用し、
発語を促し(心唱~歌唱)前頭葉の活性をはかりましょう。
◆音楽回想法の起・承・転・結
① 起の刺激曲:実施する日時の季節感を大切にすることです。
・春・夏・秋・冬、24節季の行事
・子供の日・母の日・敬老の日等の記念日 等
・お正月・お盆・お彼岸等、日常生活の一部となっている
「生活文化を誘う曲」を積極的に取りいれ、
童謡・唱歌で季節感を懐かしさ…記憶を思い起こす曲を選びましょう。
② 承の刺激曲:参加者の青少年・青春時代の曲を選びましょう。
知っている歌ばかりでなく、
その時、その時代の忘れてしまっていた歌等を使って、
脳内活性をはかりましょう。
③ 転の刺激曲:成人期の苦しい時、
悲しい時に元気をもらった歌、
心を癒された歌、話題曲などを選びましょう。
④ 結の刺激曲:近年の話題曲でクライエントと
共感性のある曲を選び、
情動を大切に ≪ステージⅣ≫ 結につなぐ様にしましょう。
★全体的に男性・女性に片寄ることのない様にしましょう。
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◆進行中ファシリテーターの注意点
① 自発的に声を出して歌うのを待つことです。
心の中で歌っていることがあります。
それよりも顔色・表情の変化に心配りをしながら進行しましょう。
② マイクを使用せず、
生の声で参加者の心にアタックしましょう。
★マイクを向けられて嫌がる方が多いです。
点数がでるカラオケ歌唱は音楽回想法に向きません。
③ 思い出している時は、
脳は活発に活動しています。
思い出してしまうと脳は休んだ状態になります。
④ カラオケよりアカペラで歌う方が、
脳は活発に活動します。
⑤ カラオケ映像よりもパワーポイントを使用して歌う方が、
脳は活発に活動します。
⑥ パワーポイントは手元手動にして、
参加者の歌う速度に合わせ思い出す
ポイント“ことば”を大切にして進めましょう。
⑦ テンポの速い曲
例:
・ゆっくり(1番歌詞)~
・序所に速く(2番歌詞)~
・曲の持つ速度(3番歌詞)へと移行します。
⑧ 音程の高い曲:参加者の健康状態…
高齢者は高い音が聞き取りにくくなり、
声が出にくくなる…を考えて、
音程を下げて歌唱しますが、
あまり下げると唄いづらくなる歌があります。
≪ステージⅣ:結≫:5分間
結:β-エンドルフィンの排出を促し、
自然治癒力を高める 「照明:暗転」
絵画や写真等の動画と1/f音楽≪音彩≫で
≪脳波α2≫を保つ瞑想状態の環境を提供します。
★ここが、このメソッドで一番重要な時間帯です。
参加者も介助・介護者、
ファシリテーターも癒しの時間を共有します。
【まとめ】
セラピーとして行う芸術音楽療法は、
歌を唄って楽しむ時間とするだけを目的としていません。
こころの奥に隠されているストレス…悩みや、苦しみ…を
軽減して、生きるエネルギーを回復して頂くために行ないます。
スエージⅢ:音楽回想法でpcを使用するのは、
会場を薄明かりにすることによって、
クライアントさんが回りを気遣うことなく、
泣ける環境を提唱するためです。
涙を流すと、
不思議に苦しみを乗り越えることができます。
私たちの脳は、その様に出きているのです。
医療・介護職関係のあなたは、
クライアントさんが泣くことを恐れず、
…深く気持ちに立ちいらずに・・・
そっと寄り添うサポートを
して下さることをお願いします^^
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