細胞内のゴミから「オートファジー」発見でノーベル医学・生理学賞受賞の快挙!
目次
【福岡県からノーベル医学・生理学賞】
2016年のノーベル医学・生理学賞は
福岡市出身の東京工業大学栄誉教授大隅義典さんは
地元でも話題の人でした。
地元では、
まちに待った受賞だったのです。
同級生たちは、
なんとなく予感がしたので、
発表前夜から集まり、
一番早く配信されるwebサイトで待ち受けていたそうです。。。
大隅教授の記者会見(YouTyubeへリンク)
Autophagy(YouTyubeへリンク)
小中高の同級性の友人の談話です。
「健康家族で…彼は子供の頃、送って送られて帰る毎日…」で、
とても気さくで,健康で明るい性格」たったそうでう。
大隅教授は、
競争することが嫌いでだそうで、
皆がやることには手を出さないで、
皆がやらないことをやるのがモットウだそうです。
誰が、
一番早く発見するか?
成果をあげるか!
との競争心で取り組むのでなく、
ゆっくりコツコツ楽しみながら研究をしていく先が、
ノーベル賞物の結果となったということなのですね。
オートファジーについて調べてみました。
【“オートファジー“とは】
オートファジーは、細胞が自分の自身の蛋白質タンパクシツ を分解し、新しい蛋白質質の材料として再利用する仕組
蛋白質は、
呼吸や栄養の消化、
生殖など生命のあらゆる営みに欠かせない栄養素です。
蛋白質は食事で補給できますが、
それだけでは足りず、
不要になったり癌化した蛋白質を
破壊してアミノ酸に分解、
再利用して補っているのです。
1960年ごろから、
細胞内で成分の一部が分解されているらしい
ことは考えられていました。
その後、
オートファジーと命名されましたが、
誰も手を付けることなく無関心で、
長い間、詳細がわからないままでした。
大隅教授は1988年、
酵母でこの仕組みを確認しました。
酵母では、
蛋白質が、
分解酵素がある液胞と呼ばれる器官(リソソーム)に運ばれ、
分解される仕組みを発見したのです。
人などの哺乳類などで起こるオートファジー(自食作用)は、
細胞内でまず膜が現れ、
分解する蛋白質などを包み込みます。
細胞内で蛋白質包み込んだ膜は、
多種類の分解酵素の入ったリソソームと融合し、
アミノ酸に分解されます。
解されたアミノ酸は、
蛋白質の材料としてリサイクルされるのです。
2016年10月4日朝日新聞より
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これで人類が狩猟時代、
植物性蛋白質(木の実)でのりきり、
動物性蛋白質(獣魚類)を
しばらく食べなくとも生き延びることができることが、
科学的に理解できます。
【大島教授の功績】
この大隅さんの仕事は、
画期的で、今までになかった研究分野を開拓し、
「オートファジー」という雑誌ができたり
国際会議が開かれたりしてりと、
生物学における「コロンブスの新大陸発見」
に相当す発見であると、
ノーベル医学・生理学の受賞は当然だと
吉田賢右氏(京都産業大学タンパク質動態研究所:
シニアリサーチフェロー「七人の侍」メンバー)は、
コメントしています。
最近は、
すぐに結果の出る研究が評価されますが、
30年後、40年後に
花開くのが基礎研究です。
独創的で、
コツコツ地道に、
明るく研究を続けているところに、
まじめで素晴らしい若者が
集まっているのも大隅教授の能力なのでしょう。
母校の後輩の生理部部長は
「(後に続く)僕たちの励みになります」
と、誇らしく語っていました。
【苦労の多い基礎研究】
発表直後の高校生に
研究者になりたいかの質問に
24、8%の高校生が研究者になりたいと答え、
その後大隅教授の記者会見後に、
医学・生理学に関心があるかのアンケートに
関心がないが15、7%でした。
また、会見後の理系に進学させたいかの質問に、
保護者は38.2%(発表直後)から
35.6%(記者会見後)と低下しました。
大隅教授の苦労を重ねた話を聞くと、
親は苦労をさせたくないとの結果です。
「小さい頃には、苦労をさせよ!」の
日本の格言は低下傾向ですが、
まだまだ35%台は維持しています。
息の長い基礎研究はこれからの日本を支える仕事です。
後に続く若者が希望が持てるよう、
国の援助がますます重要な要素になってきます。
【今後“オートファジー“研究に期待されるもの】
ガンやアルツハイマー病、
また知的障害やパーキンソン病に
似た症状の神経変性疾患は、
オートファジー(自食作用)
遺伝子の変異が原因となっていることも発見
(1998年から共同研究者水島昇:現・東京大学教授)されています。
★ オートファジーは、
哺乳類で新生児や受精卵生き延びるため
重要な働きをしていることも突き止められています。
新たなる病気との関連性の解明が進めば、
数々の難病患者を救うことができます。
「研究を始めた時は、
ガンや寿命の問題につながると、
確信していたわけではなかった」
と、繰り返す記者会見をみていると、
本当に研究が楽しいと思える方で、
楽しいと思える研究を仕事にしているからこそ、
訪れた結果だったのですね。
郷土の英雄伝説がここから始まっていく歴史的快挙です。
広がる研究で難病治療に明るい明日が期待されます。
大隅教授本当におめでとうございます。
奥様とのノーベル受賞式出席でのスピーチを、
今から楽しみです。
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