5月5日「端午の節句」は古イニシエ では「女性の日」だった?
目次
【端午タンゴは五節句の一つ】
端午 は五節句の一つで、
端午の節句、菖蒲の節句とも呼ばれていて、
魔除け、厄除けの日でもあることから
菖蒲の節句には菖蒲湯に入る風習があります。
節句 |
人日(1月7日) 上巳(3月3日) 端午(5月5日) 七夕(7月7日) 重陽(9月9日) |
日本では端午の節句に
男子の健やかな成長を祈願し
各種の行事を行う風習があります、が
日本では古イニシエ の5月5日は「女性の日」
だったのです。
【童謡「こいのぼり」】
♪やねより高い こいのぼり
大きい まごいは お父さん
小さい ひごいは 子どもたち
おもしろそうに 泳いでる♪
この「こいのぼり」の歌を始めて
祖母の膝の上で聞いた時、
私は、
“どうしてこいのぼりに
お母さんはいないの?”と
つぶやきました。
“お母さんがいないのに
お父さんも子どもも
おもしろそうに泳いでいるの?
私はさみしいのに!”
幼児期に母は長い闘病生活を送っていて、
母から贈られた「歌の絵本」を
夕食後のわずかな時間に、
祖母の膝の上で、
祖母の歌声を聞き
その1ページごとに書かれている、
母のメッセージを読んでもらうのが
日課となっていました。
多くの童謡は
祖母の温もりに包まれて
私の記憶の底に住みつき……
あの夕餉後のひと時は、
“母の温もり…愛…を感じていたのだ”と、
気づくには、長い月日を要しました。
それは20代・・・
音楽療法を行っていた時にやってきました。
音楽の持つ威力は、
言葉の響きを倍増します。
そして今日まで、
私を誘っています。
【5月5日は「女姓の日」だった?】
5月5日は「端午の日」で、
男の子の成長を祝う祭りの日であり、
現在ではグレゴリオ暦(新暦)の5月5日に行われ
国民の祝日「こどもの日」となり
ゴールデンウイークの真っただ中で
家族と過ごす楽しみな日です。
少ないながら旧暦や月遅れの
6月5日に行う地域もあります。
男の子のお祝いとして、
こいのぼりを軒先に立て
部屋には武者人形や兜が飾られ
粽キマキ や柏餅を神棚、仏壇にお供え、
手作りだとご近所さんにお裾分け・・・
してお祝いします。
また、粽を柱に魔除けとして飾ります。
あなたのお家ではいかがですか?
あッそうそう
“なぜ、こいのぼりにお母さんはいないの?“
でしたね。
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◆端午の意味
旧暦では午ウマ の月は5月にあたり(十二支を参照のこと)、
5月の最初の午の日を節句として祝っていたのです。
後に5が重なる5月5日が「端午の節句」の日になります。
「端」(はし)は「始め・最初」という意味です。
「端午」は5月の最初の午の日を意味していたが、「午」と「五」が同じ発音「ウ-」であったことから5月5日に変わった。同じように、奇数の月番号と日番号が重なる3月3日、7月7日、9月9日も節句になっている。
◆「端午の節句」は「女性の祭り」
旧暦の5月は梅雨入りの頃で、
田植えのシーズンです。
田植えは、昔女性の仕事だったので、
この日は女性が大切にされ、
女性だけが茅カヤ をふいた屋根のある小屋に集まり、
そこで過ごしたのです。
これが「菖蒲の節句」=「女の人の節句」と呼ばれる所以ユエン です。
ですからお母さんは、
家いなくて女性たちだけで集まって、
家事から解き放たれ
休息の日だったのです。
いいえ、遊んでいたわけではありません。
旧暦の5月5日(新暦6月5日)は、
梅雨入りの時期にあたります。
その時の雨の量によって
その年の米の収穫が左右されます。
そのため、
その日は女性が小屋や神殿の拝殿にこもり
田圃の神、水のを迎え入れて、
豊作を祈ったのです。
女性が農耕の神を祀る風習は
彌生時代、つまり稲作の広りとともに
出来上がったとみられ、
卑弥呼がそれを始めたともいわれています。
これは皐月サツキ忌イミと言われて
梅雨時の穢れを払う行事でした。
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【皐月サツキ忌イミが端午の節句に】
◆菖蒲ショウブ・蓬ヨモギは厄除け
日本にはもともと
皐月サツキ忌イミという風習がありました。
古イニシエ では、
わざわざ茅葺きの小屋を建てて
行ったのです。
女性たちの集まる玄関先には
菖蒲や蓬が飾れました。
これ等
匂いの強い薬草には
魔除けの力があると
考えられていたからです。
神以外の者が
入りこまない様にという
おまじないの一種です。
そして神を降臨させる印として
「のぼり」を立て…
それが後(江戸時代)に「こいのぼり」になったと
いわれています。
女性たちはそこに、
5月4日の夕刻から集まり
穢れを祓い身を清め、
神に五穀豊穣を祈る儀式を行い、
神事後は一日中遊ぶことを許されたのです。
いってみれば、
現在の「母の日」みたいなもので、
お母さんは留守の理由が、
ちゃんとあったのです。
一日だけの休みを終え、
お迎えした神様をお帰ししたあとは
女性たちの本格的な仕事がスタートします。
それは田植えなのです。
男たちは田の草を取り、
水を引いて苗を運び
お膳立てが全部揃ったところで
女性たちが一斉に
田植えを開始するのです。
そういえば
「夏は来ぬ」の2番の歌詞に
🎶五月雨サミダレ の 注ぐ山田に
早乙女が 裳裾モスソ ぬらして
早苗 植えわたす・・・・・🎶
白川郷「お田植祭り」
この早乙女。
これこそ田植えをする女性の事を
さす言葉で、田植えを完全に取りし切っていたのは
すべて女性だったのです。
その母親を子どもたちが
「お母さん頑張って!頑張って!」と
お父さんと一緒に声を限りに空から応援するのだから
「母さんいないよー」と泣き叫ぶ子もいなく、
🎶おもしろそうに・・・
泳ぎながら見つめていたのですね^^
【なぜ女の祭りが男の祭りに?】
◆端午の節句は渡来行事
実は「端午の節句」は、
もともと古代中国の行事でした。
奇数を重んじる中国人は、
1日1日を元旦ガンタン、
3月3日を上巳ジョウシ、
5月5日を端午タンゴ、
7月7日を七夕ヒチセキ、
9月9日を重陽チョウヨウ
とそれぞれ祝いの日としました。
◆奈良時代
これらの行事が日本に伝わったのは
奈良時代といわれています。
当時中国では、
端午には
あらぬ罪をかけられ
中国湖南省の川に身を投じた
屈原クツゲン を偲ぶ行事が開かれていました。
端午の日は
蓬ヨモギ で作った人形や菖蒲を飾り、
粽チマキ を食べると毒気を避け
健康に生きられるといわれ、
それを行う日でした。
それを朝廷が「端午の宴」として取り入れたのです。
ですから当時は、
現代のような「男の子のお祭り」
という意味合いは
全くなかったのです。
奈良時代に「皐月の忌」が「端午の節句」と
結びついたと考えられ宮廷行事として
営まれて行きます。
◆鎌倉時代
鎌倉時代には宮廷から武家社会に広まります。
端午の節句に欠かせない「菖蒲」が、
武道を尊ぶ「尚武」と重ねられ、
盛んに祝われるようになり、
「男の祭り」へと変化して行ったのです。
強い勇ましい武将への願いが込められ
武者人形や童話でお馴染みの金太郎人形、兜カブト 、
幟りには平安時代の源頼光に仕えた武将坂田金時などの
実在した当時のヒーロー武者が描かれ、
こいのぼりがはためく様になるのは、
庶民にまで広まった江戸時代になってからの様です
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◆江戸時代に端午の節句を制定
江戸時代に入ると、
徳川幕府は5月5日を端午の節句として正式に定めます。
当日は、大名や旗本が正装して江戸城に出向き、
将軍にお祝いを奉じるのが決まりごとだった様です。
さらに、将軍家に男児が生まれると、
それを祝って玄関前に
馬印やのぼりを立てたそうです。
◆「子どもの日」へ
現代ではこの流れを受け継ぎ、
男の子の健やかな成長を願う行事で、
祝日なり。。。
1949年に「こどもの日」と制定されます。
男の子が生まれて初めて迎える端午の節句を
「初節句」といいます。
このタイミングで鎧兜や鯉のぼり、
五月人形が祖父母から贈られるのが
一般的な風習となっています。
【まとめ】
漢方では、菖蒲は健胃薬や打ち身の治療薬として
用いられるものです。
節句の当日には菖蒲酒(菖蒲の葉や根を浸した酒)を
飲む風習もあったそうです。
この端午の風習が日本に伝わり、
厄除けとして軒先にさしたり、
菖蒲湯に入ったりする行事として
定着したと言われています。
現代でも町の銭湯に行くと
菖蒲湯に入ることができますよ^^
さまざまな入浴剤などが出まわっている昨今です。
せっかくですから
菖蒲の節句にちなんで、
この日ばかりはご家族で
菖蒲湯を試してみてはいかがでしょう。
現在なら、スーパーや花屋などで茎と葉を束ねたものが
菖蒲湯用に売られていますョ。
菖蒲には茎と葉に芳香があり、
この湯に入ると身体を温める作用があります。
季節の香りを愉しむとともに、
身体にも良い菖蒲湯ですので・・・
束ねた菖蒲を湯舟に浮かべればいいだけなので、
市販されている入浴剤のものとは
ひと味違う天然のリラグゼーションを
楽しむことがでます^^
◆皐月サツキ忌イミのなごり
最近まで、
5月4日の夜から5日にかけて、
家半分または家全体を女性が取り仕切るという
習慣が一部の地域であったようです。
この期間を「女天下」とも呼びました。
まだ中部地方や四国地方の一部では、
5月5日を「女の家」とする
風習が今でも残っているようです。
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笑顔で明日を迎えられます様に、
今日の日を無事に過ごせたことに感謝して
これにて、お開きといたします。
あなた様の幸せな日々に、お役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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