【脳活通信31】立派な人間になりたいと思ったら・・・

中国の古書「菜根譚ｻｲｺﾝﾀﾝ」に

こんな言葉があります。

★菜根譚は、中国の古典の一。

前集222条、後集135条からなる中国明代末期のものであり、

主として前集は人の交わりを説き、

後集では自然と閑居の楽しみを説いた書物です。

立派な人間になりたいと思ったら

偉くなりたいなどと思わないことである　菜根譚　前集14

立派な人間になりたかったら、くだらない野心など捨てることだ。

仕事ができなくとも、それだけで一流の人物と言ってよい。

立派な学者になりたいと思ったら、世間の雑音に耳を貸さないことだ。

かりに、たいした業績を残せなくとも、それだけで聖人のレベルに達したことになる。

例えば、くだらない野心とは、

人より偉くなりたいといった感情は

俗物根性、我欲といった思いをいいます。

そんなことより、我が道を行きなさい

それが一流人だ

と言っているのです。

その我が道を見つけることの

難しさがあります。

その我が道を見つけるには、

今現在の置かれた環境…仕事を

確実にこなすことで、

我が道を見出すことができます。

【松阪大輔と斎藤祐樹が選んだ人生】

現在、かつての甲子園だけでなく

全国の高校野球ファンを熱狂させた

松坂大輔と斎藤佑樹が苦しんでいます。

松阪大輔投手に

2018 年1月23日

中日入団テストが行われ、

合格して、年俸１５００万円（推定）の１年契約で、

背番号は「９９」となることを

彼は受けいれました。

「平成の怪物」と言われた彼は、

4億円プレーヤーから１500万円選手に甘んじるということです。

彼は「まだやり切った野球人生とは思えない」と言っています。

片や北海道日本ハムファイターズの

ハンカチ王子の異名を持つ斎藤祐樹投手は

世間から実力不足のバッシングを受けながらも、

モクモクと自分の現状に甘んじて、

大きな結果が出なくとも

「今の自分のﾚﾍﾞﾙを把握したい｡打たれて学びたい」

と自分らしいピッチングでしかりと歩んでいます。

どちらも引退をささやかれながらも

自分らしく歩んでいるのです。

甲子園での対戦後、

松阪大輔はプロ野球界へ。

田中翔太はプロ野球を選び、

斎藤佑樹は早大進学からプロ野球界へ。

どちらも人生の大海原の浮き沈みを得て、

苦境の今を生きています。

今の彼らは、自分自身と闘っているのです。

人生の後半になると、

そんな境地がやってきます。

もう一度栄光を、

誰からも偉いと言われたい…

一番になりたい。。。

などの感情は蚊帳ｶﾔの外になり

現状の中で、自分自身を生きようとする

一流の生き方を選んでいます。

彼らだけでなく、

誰しも半世紀近くを生き抜いた人は、

人生の辛酸ｼﾝｻﾝを味わって来ています。

52・3歳までは、

親の七光りが効いていますが、

それからの人生はあなた自身の力で、

生きて行く事になります。

【今を愉しむ】

人生の海は果てしない。
今を楽しむのが安らかに生きるコツ　菜根譚　前集135

この言葉は仏家の云う「縁にまかせる」こと。

儒家の「地位にあまんずる」こと。

を言いています。

この二つは人生の海を渡るうえでの浮袋なのです。

人生の海は広々として果てしがなく

穏やかな海、荒れ狂う海…

満足を得たいと思うと

欲望、我欲が噴出してきます。

今おかれている境遇に身を漂わせていれば、

この先、どんなに困難な場面に遭遇しても心を安らかな状態に保ち、

どんな時にも惑わされずに天から授かった寿命をまっとうすることができる。

ただ何となく過ごすのでなく全力でトライすることです。

すると「楽しい気持ち」が「愉しんでいる」境地に達します。

★「楽しい」は心がうきうきする。
「愉しい」は心のしこりが取れて、わだかまりがないたのしさ。

人生後半の海原は、世間の評価に

振りまわされない、

心やすらかな日々を送りたいものです。

【今日の一言】

日本のことわざに

◆「石の上にも三年」

というのがあります。

冷たい石の上にも三年いれば暖まると言う意味から

「我慢強く辛抱していれば、いずれは報われる」

という意味のことわざです。

趣味でも三年もやっていれば、

「楽しい」から「愉しい」の心情になっていれば

それはあなたに合っている活動で、

将来それが職業になる可能性があります。

過っては、

楽しいと思う趣味を仕事にしない方が言い…

と言われた時がありました。

趣味を仕事にすると、

苦しみに変わるから…

という理由です。

趣味にもよりますが、

苦労をしていても愉しさを得られるものなら

それはあなたの天性の仕事なのです。

遣り甲斐を感じることができるのなら

それはあなたがこの世に生まれてき

た目的であるかもしれません。

今世に生まれてきた意味は、

前世でやり残したことを、

この世でやり抜くことなのです。

そこにあなたの生きる目的があり、

他人には苦労と映っても

苦労を苦労と思えないあなたが居るのなら

そこには愉しさを見つける場所があると思います。

◆「三年」の意味

石の上にも三年の「三年」は

「三年間」という意味ではないのです。

長い間の比喩として用いられている言葉なので、

必ずしも「三年間我慢することが必要」と

いうことではありません。

あくまでも「しばらくの間は我慢することが必要」という意味です。

基本的に、

「石の上にも三年」は

ポジティブな言葉として使われますが、

ブラック企業やパワハラ、

セクハラ横行企業を

3年間は続けなさいと言う意味ではないのです。

ですが私はその企業を3年間勤め上げました。

なぜなら就職担当の先生から

「後輩が就職できなくなるのでやめないでくれ」と言われ、

就業日に社長に呼ばれ、

社長は父の友人で、

父の店の

お得意さんだったからです。

その3年間、

「“辞めないでほしい”と言われて辞めてやる！」と

セクハラ上司に耐えながら勤め上げました。

ですから私の様に、

仕事の面では

「必ずしも同じ会社に長い間いる必要はない」

ということです。

早めに見切りをつけて新しい仕事を始める、

という考え方もあります。

その間はステップアップのための勉強をするなり、

資格をとるなり、趣味に没頭するなり…

自分自身を見失わないことです。

立派な人間とは、

自分自身の信念を曲げずに

人生を全うする人物と言えるのかもしれません。

関連記事
【脳活通信】新しい生き方、愉しみ方

自分らしい人生を愉しむ道を

選びたいものです。

笑顔で明日を迎えられます様に、

今日の日を無事に過ごせたことに感謝して

これにて、お開きといたします。

脳活でサイキックにめざめ本来の自分を発見！望む人生を歩むBlog