【脳活開運言霊】神に近ずくことができる「大祓詞オオハラエノコトバ」読み解き
大祓詞とは神道の祭祀に用いられる祝詞ノリト の一つです。
祝詞とは、神様に捧げる言葉のことです。
祝詞とは平たく言えば、
「神様をノリノリにさせてその気になってもらうもの」です。
「一般の人が祝詞を唱えてもいいの?」と心配される方もいますが、
大声で唱えるなど周りの迷惑にならなければ大丈夫なのです。
神社で参拝する時は、
覚えやすい短文の「禊祓い詞」ですましていますが、
自宅では「大祓詞」を奏上しています。
私も初めは、
旧かな使いで書かれた
文章をツッカエ、ツッカエ奏上していました。
が、
いつしか、文字を一瞬みるだけで、
スラスラと奏上することができるようになりました。
正に言霊の威力が感じられる瞬間で、
清々しく、厳かな気持ちになり、
神様に真剣に向き合う私を
俯瞰フカン している私がいるのです。
・・・これはあくまでも私の感じ方です・・・
幸せを感じ身体が軽やかになる
ひと時を味わっています。
↓ ↓ ↓
言霊を司り、岩戸隠れの際には岩戸の前で祝詞を唱えたと言われる天児屋根命(アメノコヤネノミコト)という神様を祖に持っている氏族、中臣氏が古代より受け継いできた祝詞と言われていますよ。
構成が分かるとトライしやすいので、
調べてみました。
「大祓詞」は色々な言い回しの文が御座います。
どうぞ、ご自身にあった「大祓詞」を見つけてみて下さい。
ここでは「中臣の祓」で読み解きをいたします。
目次
【「大祓詞(中臣祓の事)」の構成と簡約】
…大正三年内務省選定・・・
目次
1. ニニギノミコトの降臨
◆本文Ⅰ
高天原に神留り坐す。 皇が親神漏岐 神漏美の命以ちて たかまのはらにかむづまります すめらがむつかむろぎ かむろみのみこともちて 八百萬神等を。 神集へに集賜ひ。 やほろづのかみたちを かむつどへにつどへたまひ 神議りに議り賜ひて。 我が皇御孫命は。
豊葦原 水穂國を 安國と平けく知食せと
事依さし奉りき。 此く依さし奉りし。 國中に。
荒振る神等をば 神問はしに問はし賜ひ。 あらぶるかみたちをば かむとはしにとはしたまひ
神掃ひに掃ひ賜ひて。
語問ひし磐根 樹根立草の 片葉をも語止めて。
天の磐座放ち 天の八重雲を 伊頭の千別きに千別きて あめのいはくらはなち あめのやへぐもを いづのちわきにちわきて
天降し依さし奉りき。 |
◆語彙ゴイ の訳
・「高天原」は現実には(宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井)
付近をさすそうです。
・「皇がら親」は皇祖神の事で、「神漏岐」と「神漏美」 が
会議の命を下しました。
・ 八百萬の神等は「天津神」、「国津神」を
含む多くの神々たちです。
・「依奉りき」は、任命することです。
お命じになりました。
・「我が皇御孫命」 は 「瓊々杵尊 ニニギノミコト」の事です。
前半は「瓊々杵尊」の武勇伝です。
・「豊葦原の瑞穂の国」は、 葦が豊かに良く繁り、
瑞々ミズミズしい稲穂の実る国で、日本国のことです。
・「此く依さし奉りし国中に荒振る神等」とは、
「国津神」の事で、
その代表格が「大己貴命(大国主神)」でした。
九州より日本本土に皇族軍が押し寄せてきます。
・「語問 いし磐根樹根立ち草の片葉をも語止め て」ですが、
「語問 いし」はざわついた様子、騒々しい様子、
争いが絶えない様子でしょうか。
「磐根」は「磐(岩石)」の事です。
「根」は「屋」の事を「屋根」と言うの同じらしいです。
自然のざわつきも無くなり、
「天下」が統一されて、
沈静化した様子を表しているようです。
・「天の磐座」は天の御座(御座所)です。
「天の重雲を伊頭の千別きに千別きて天降し依さし奉りき」ですが、
現実的には九州の本拠地「高天原」から本土へ
皇族軍が進軍してくる様子を表していると読み解けます。
◆簡単な読み解き
高天原(天上の神々の国)に坐します皇祖神
(「かむろぎ」と「かみろみ」の事)の
命を受けて、沢山の神達が会議に召集され
幾度も議論が重ねられました。
こうした神々による会議・相談の結果、
「瓊々杵尊ニニギノミコト」に
「豊葦原の瑞穂の国=日本国」を
平和で穏やかな国として治めよと、
御任命されたのです。
しかし、豊葦原の瑞穂の国の中には、
いまだ荒振る神等がおられましたが、
説得できる神達は説得して
出来なけば排除しました。
「磐」も「草木」も静まりかえった様子です。
「瓊々杵尊」は「天の御座」を離れて、
幾重もの雲をはらいのけ、
天よりこの地に奉タテマツ らせたのでした。
2. 国民が犯した罪の浄化の方法を説明
◆本文Ⅱ
此く依さし奉りし。 四方の國中と。大倭日高見國を。 かくよさしまつりし よものくになかと おほやまとひだかみのくにを安國と定め奉りて 下つ磐根に宮柱太敷き立て。 やすくにとさだめまつりて したついはねにみやばしらふとしきたて 高天原に千木高知りて 皇御孫命の瑞の御殿仕へ奉りてたかまのはらにちぎたかしりて すめみまのみことのみづのみあらかつかへまつりて
天の御蔭 日の御蔭と隠り坐して
安國と平けく知ろし食さむ國中に成り出でむ。
天の益人等が 過ち犯しけむ。 あめのますひとらが あやまちおかしけむ
種種の罪事は 天つ罪 國つ罪
許許太久の罪出でむ 此く出でば。 ここだくのつみいでむ かくいでば
天つ宮事以ちて 天つ金木を本打ち切り 末打ち断ちて。
千座の置座に置き足らはして 天つ菅麻を本刈り断ち
末刈切りて 八針に取り裂きて 天つ祝詞の太祝詞事を宣れ。 すえかりきりて やはりにとりさきて あまつのりとのふとのりとごとをのれ |
◆語彙ゴイ の訳
・「四方の国中」は四方の真ん中を意味します。
日本の中心の事です。
・「大倭日高見の国」は神武天皇が都に定めた場所。
「日高見」とは上から見て「平らな地」を意味します 。
又、「常陸国」という意味もあります。
・「下津磐根」は「底つ岩根」とも訳せて、
「宮柱太敷き立て」は、
底深く「宮柱」を打ち建てたの意味。
・「高天原に千木高知りて」は、
「高天原のように千木が高く」の意味で立派である事。
「千木」は宮殿の「屋根」のうようなもの。
・「皇御孫命の瑞の御殿 」は、
神武天皇以後の治世における「麗しい御殿」。
・「天の御蔭」は、「雨、風。露、夜の気」を避けるの意味。
・「日の御蔭」は、「日光大気」を避ける意味。
・「天の益人ら」は、「天」の国(日本)に増え続ける人々。
・「天津罪」は、概して「素戔嗚尊スサノウノミコト」が犯した罪。
・「国津罪」は、この我々が生活する世界に発生する罪の事。
・「天津宮事」は、天皇直下の朝廷の政務事。
・「天つ金木」は、真榊(まさかき)の事。
・「天つ菅麻」は、水草(みずくさ)の事。
・「太祝詞」は、 引きこもっていた「天照大神」が
出てくる力をもつ祝詞ノリト の事。
★神社で用いられる大祓詞「中臣の祓」では、
天津罪・国津罪の罪名が省略されています。
どの様な罪のことか調べてみました。
天つ罪・国つ罪は、宗教と政治と法制が密接であった古代日本における「罪」に対する考え方を窺い知るのに重要であるが、本居宣長以来指摘されているように天つ罪・国つ罪は宗教的に関わりの深い「罪」を挙げたものであり、これらに属しない世俗的な「罪」が存在していた事は『古事記』・『日本書紀』の中にも記されている。
折口信夫は、天つ罪は元は「雨障(あまつつみ)」で、梅雨の時期に農民が忌み蘢ることを指していたが、それが「天つ罪」とされ、日本神話におけるスサノオ命が高天原で犯した行為(岩戸隠れ)と解釈されるに至り、それに対応するものとして「国つ罪」が作られたという説を唱えている。 ウィキぺヂィア
◆「天つ罪」
• 畔放(あはなち) – 田に張っている水を、
畔を壊すことで流出させ、水田灌漑を妨害する罪。☆
• 溝埋(みぞうめ) – 田に水を引くために設けた溝を
埋めることで水を引けないようにする罪。
• 樋放(ひはなち) – 田に水を引くために設けた管を
壊すことで水を引けないようにする罪。
• 頻播(しきまき) – 他の人が種を蒔いた所に重ねて
種を蒔いて作物の生長を妨げること(種を蒔く事で耕作権を奪う罪)。
• 串刺(くしさし) – 収穫時に他人の田畑に
自分の土地であることを示す杭を立てて横領する罪。☆
• 生剥(いきはぎ) – 家畜の皮を剥いで殺傷する罪。☆
• 逆剥(さかはぎ) – 家畜を殺傷する罪。
• 糞戸(くそへ) – 神事に際して祭場を糞などの汚物で汚す罪。☆
☆印は素戔嗚尊スサノウノミコト が天照大御神に犯した行為が起源とされている。
◆「国つ罪」
• 生膚断(いきはだたち) – 生きている人の肌に傷をつける罪。
• 死膚断(しにはだたち) – 、死んだ人の肌に傷をつける罪。
• 白人(しらひと) – 肌の色が白くなる病気
【「白癩(びゃくらい・しらはたけ)」とも呼ばれる】になる罪。
• 胡久美(こくみ) – 背中に大きな瘤ができる罪。
• 己(おの)が母犯せる罪 – 実母との相姦の罪。
• 己が子犯せる罪 – 実子との相姦の罪。
• 母と子と犯せる罪 – ある女と性交し、その後その娘と相姦する罪。
• 子と母と犯せる罪 – ある女と性交し、その後その母と相姦する罪。
• 畜犯せる罪 – 獣姦の罪。
• 昆虫(はうむし)の災 – 地面を這う昆虫
(毒蛇やムカデ、サソリなど)災難の罪。
• 高つ神の災 – 落雷などの天災とされる罪。
• 高つ鳥の災 – 猛禽類による家屋損傷などの罪。
• 畜仆し(けものたおし)、
蠱物(まじもの)する罪 – 家畜を殺し、
その屍体で他人を呪う罪。
◆簡単な読み解
瓊々岐命はこのように統治を命じられた国において、
「倭(大和)の国」を都と定められ、
倭の国の中心にあたる場所に、
大地の底深く宮柱を打ち建て、
屋根の上にはあたかも高天原に届くかのように、
千木を大空高くそびえ立て、荘厳で立派な宮殿を
お造りになり、天照大御神の御加護を受けて、
宮殿にお入りになり、
「天下太平」の為に政務を下されました。
その国中に生まれる人々が過ち犯すことでしょう。
様々な罪事は「天津罪」と「国津罪」と様々な罪が出るでしょう。
そのように多くの罪が発生するなら、
高天原の宮殿で施行されていた、
天照大御神が行われる天津神の神秘な儀式にならい、
それと同じ方法で、「天つ金木(真榊)」の「本」と「末」を切って取り、
中の良い部分で「置座」を作って、「祓物」を沢山積み重ね、
「天つ菅麻(水草)」も同じように「本」と「末」を切り取って、
中の良い部分を「針」を使って取りさり
天津神が授けた
きわめて効力の高い、神聖で完全な祓の祝詞を唱えなさい。
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3. 天津罪、国津罪を祓い清める方法
◆本文Ⅲ
此く宣らば 天つ神は天の磐門を押し披きて 天の八重雲を。 かくのらば あまつかみはあめのいはとをおしひらきて あまのやへぐもを伊頭の千別きに。千別きて。 聞こし食さむ。 いづのちわきに ちわきて きこしめさむ
國つ神は。 高山の末 短山の末に上り坐して。
高山の伊褒理 短山の伊褒理を掻き別けて。
聞こし食さむ。 此く聞こし食してば。
罪と云ふ罪は在らじと 科戸の風の天の八重雲を吹き放つ事の如く
朝の御霧。夕の御霧を。朝風夕風の吹き拂ふ事の如く
大津邊に居る大船を。舳解き放ち。艫解き放ちて。
大海原に押し放つ事の如く 彼方の繁木が本を おほうなばらにおしはなつことのごとく をちかたのしげきがもとを
焼鎌の敏鎌以ちて 打ち掃ふ事の如く |
◆語彙ゴイ 訳
・「天津神は天の磐戸を押披きて 」は
「素戔嗚尊スサノウノミコト」が犯した罪としての
「天津罪」に対しての解釈。
引きこもっていた「天照大神」が出てくる力を
もつ祝詞ノリト が「天津祝詞の太祝詞事」。
・「伊褒理」は「いぶり」の事。
しかし高山と低山の「いぼり」なので山の濃霧と訳します。
・「科戸の風」は海辺の風。
・「彼方の繁木」の「彼方」は「あそこ(場所)」の意味。
繁木は「雑木」の事 。
・「焼鎌の利鎌以て打掃ふ」は「鎌で雑木」を拭き刈る様子。
◆簡単な読み解き
このように宣られれば、天上の神は天の磐戸を押し開き、
やえ立つ雲を掻き分けて聞き届けます。
国の神々たちは高い山や低い山を登り、
山にかかる濃霧を掻き分けて聞き届けます。
かく聞き届けられれば、
罪という罪は消えてしまい、
海辺の風がやえ立つ雲を吹き掃うように。
朝と夕に立つ霧を吹き掃うように。
港にある船の綱を解き離して大海原に押放つように。
「彼方」に繁殖している雑木を、
焼鎌の利鎌できれいに刈り上げるように。
4.祓戸四柱神(はらいど よはしらのかみ)の仕事
◆本文Ⅳ
遺る罪は在らじと
のこるつみはあらじと
祓へ給ひ清め給ふ事を。
高山の末。短山の末より。佐久那太理に落ち多岐つ。
速川の瀬に坐す。瀬織津比売と云ふ神。大海原に持ち出でなむ。
此く持ち出で往なば 荒潮の潮の八百道の八潮道の 潮の八百會に坐す。
速開都比売と云ふ神。持ち加加呑みてむ。
此く加加呑みてば 氣吹戸に坐す氣吹戸主と云ふ神。 かくかかのみてば いぶきどにますいぶきどぬしといふかみ
根國 底國に氣吹き放ちてむ。
此く氣吹き放ちてば 根國 底國に坐す。速佐須良比売と云ふ神。
持ち佐須良ひ失ひてむ。此く佐須良ひ失ひてば。罪と云ふ罪は在らじと。
今日の夕日の降の大祓に 祓ひ給ひ清給ふ事を 諸聞食せと宣る。 けふのゆうひのくだちのおほはらひに はらひたまひきよめたまふことをのる |
◆語彙ゴイ 訳
・「佐久那太理」は「真下垂(まくなたり)」の事で、
勢いのある渓流の事。
・「荒潮の潮」は塩の流れ、潮流の意味。
・「八百道の八潮道の潮」は幾重の潮流を超えての意味。
・「気吹戸」は「下関あたり」らしい説があります。
◆簡単な読み解き
残る罪がないように、
祓い清めていただいた罪を、
山々(高山や低山)の末(峰(みね))より
早い流れの渓流(川瀬)におられます、
瀬織津姫セオリツヒメ という名の神様が、
大海原に持ち出してくれるでしょう。
持ち出して頂くと、
潮流が渦巻く場所におられる、
速開津比売ハヤアキツヒメ という名の神様が、
ガブガブと飲み干してくれます。
飲み干してくれますと、
気吹戸におられます、
気吹戸主イブキドヌシ という神様が、
その罪を受け取られ、
根国底国(黄泉の国)へ吹き放たれます。
そして吹き放たれますと、
根国底国(黄泉の国)におられます、
速佐須良比売ハヤサウライヒメ という名の神様が、
完全に消し去ってしまうでしょう。
このように跡形もなく罪事が消えさってしまえば、
今日からはじめて罪という罪がなくなる事を、
今日の夕日が傾く頃に行われる大祓において、
祓われ清められる事実を、
参列者に話して聞かせます。
以上で読み解きはおわります。
【まとめ】
古事記を読んでいましたら、
より理解が得られるでしょう。
私も最初は、ただひたすらに奏上していましたが、
こうして、読み解きますと「豊葦原の瑞穂の国」が
愛おしくなってまいります。
あなたもこの「大祓詞」を奏上して、
神(大事前)の啓示を受けてみて下さい。
毎日でが難しかったら、
週末でも、
1日、15日でも
良いではありませんか^^
あなたの潜在意識の底にある
あなたの神(魂)が大自然(神)と繋がり
迷いの無い、やすらかにすごせる日々が
やってくることでしょう。
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