風邪は和薬膳で予防しましょう!
風邪は、鼻やのどになどに起こる
急性の呼吸器感染症です。
原因の80%がウイルスで、
ウイルスの種類は200以上あると言われています。
ここでは、風邪予防の食材(和薬膳)を紹介します。
予防のためには
先ず、過労を避け、
免疫力をつける食べ物で
風邪に掛からない身体づくりを心がけることです。
目次
【風邪は東洋医学が得意分野】
風邪は東洋医学が得意とする病気の一つです。
よく知られている「葛根湯カッコントウ」や「桂枝湯ケイシトウ」など、
その人の症状に合わせてさまざまな処方がなされます。
東洋医学では、発熱は体が病気に抵抗している反応と、
とらえ特に抑えたりしません。
また、風邪をひいてからどれくらい経過しているかも、
東洋医学の診断の目安とします。
さらに鼻水がでる鼻風邪は「寒性の風邪」であり
痰タン が出る風邪は「熱性の風邪」と捉えて対応して行きます。
東洋医学は症状により、
「寒性の風邪」の治療法は「辛温解表シンオンカイヒョウ」で、
「熱性の風邪」の治療法は「辛涼解表シンリョウカイヒョウ」で、
治療して行きます。
解表(発汗させて症状を取り除くこと)の
働きのある食材を下記の表にしました。
◆寒性タイプ 辛温解表食材(発汗力が強い)
食材 | 味 | 性 | 帰経 |
生姜ショウガ | 辛い | 温 | 肺・脾・胃 |
葱ネギ | 辛い | 温 | 肺・胃 |
胡椒コショウ | 辛い | 熱 | 胃・大腸 |
★帰経とは、食べた食材が身体の中のどの部分に入って効き目を示すのかを分類したものです。
◎生姜ショウガ:ショウガ科のショウガの根茎コンケイ。
皮をそぎ石灰をまぶしして乾燥したものを生姜ショウキョウ と言い、
蒸乾ジョウカン したものを乾姜カンキョウ と言います。
◇用途
芳香性健胃。
食欲増進に効果あり、新陳代謝を促し頭痛に用いられます。
乾姜はお腹の冷痛、腹痛、下痢などの解消に用いられます。
◎葱ネギ:日本の葱ネギの種類には千住(深谷、根深)、
下仁田(群馬県)九条(青ネギ)などがあります。
西日本では青ネギ(葉ネギ)、
東日本では白ネギ(根深ネギ)がよく用いられています。
独特の匂いは、硫化アリル(アリシン)とよばれる成分で、
抗酸化・抗菌作用があります。
◇用途
ネギの白い部分には薬効があり、
青い部分にはビタミンA・C、β―カロテンが豊富です。
発汗、解熱、のどの炎症を鎮める働きがあり、
風邪予防、冷え性の他、腰痛、肩こりにもお勧めの食材です。
中国では、「葱白ソウハク」と呼び、身体を温め、
発汗を促す生薬として使われます。
疲労回復、殺菌、解読作用、気持ちを静め、
食欲増進にも効果があります。
独特の辛みと苦みは、料理の味を引き締め、食欲を増進させます。
ニンニクの様に強い刺激がないので胃の弱い人には最適です。
◎胡椒コショウ:多年生・つる性のコショウ科の果実を乾燥させたもので、白・緑・黒の3種類が有名です。
香り、辛みが高いのは黒コショウです。
辛み成分であるピペリンには、脂肪燃焼作用があります。
◇用途
アルカノイド(辛味’成分)、芳香成分の精油を含み、
健胃作用があり食欲を増進させます。
お腹を温め冷え性を改善する作用のほか、
心拍に影響を与えずに血圧を上昇させる効果があります。
「熱性」で、冷えからくる胃痛や下痢などに効果があります。
しかし、刺激が強いので、子供の料理には控えめにしてください。
「黄金の植物」として世界で最も食されているスパイスです。
食材の臭みを消す効果がありますので、
気になる場合は、コショウ一振りで料理が美味しく仕上がります。
◆熱性タイプ 辛涼解表食材(消炎・抗菌作用が強い)
食材 | 味 | 性 | 帰経 |
菊花 | 苦・甘 | 微寒 | 肝・肺 |
納豆
浜納豆 |
苦 | 寒 | 肺・胃 |
◎菊花:キク科のキクの頭状花を乾燥した物。
食用菊の「菊の花」
菊花(生薬)
◇用途
解熱・頭痛鎮痛作用、血圧降下作用、動脈硬化症や
コレステロールの高い脂質異常症の改善に効果的です。
また、視力減退やカスミ目改善に効能があります。
◇納豆:平安~鎌倉時代に中国から渡来したと言われていますが
今では日本が誇る発酵食品です。
水で煮て発酵させたもので、
納豆だけに含まれる酵素ナットウキナーゼを生じます。
また、イソフラボンやムチンなども含みます。
◇用途
ビタミンB群、大豆サポニン、大豆サポニン、
ビタミンE、カルシュウムなどが豊富です。
ナットウキナーゼに、血液中の血栓を溶かす作用があります。
大豆サポニンには、心筋梗塞や高脂血症の予防に期待できます。
また、さまざまな酵素には胃の粘膜を保護する働きがあります。
中国は干しナットウを漢方薬として、イライラの解消に使用されています。
健康に良い食材の代表格と言われていますが、
心臓病や血栓症などで薬を処方されている人は、
医師と相談してください。
粘りの嫌いな方は、酢を1~2滴混ぜると粘りがなくなります。
ビタミンB群の吸収を高めるネギをたっぷりと加えると
疲労回復効果が高まります。
私は[納豆+酢+ネギ】を常用しています。
◎浜納豆:
普通の納豆はネバネバしていますが、この納豆はネバつかず
塩分が多いいので、食べ過ぎにはご用心です。
納豆を作る時に使う「菌」が違うそうで、
一般的な糸引き納豆は「納豆菌」、浜納豆は味噌を作る時に使う「麹(こうじ)菌」を使います。
味は味噌に近くあまじょっぱく、食感はチーズみたいな感じで半乾燥。
この製造法は糸引き納豆より古く…
中国伝来の初期の製造法だったそうです。
現在の糸引き納豆は、
文字のなかった日本に
漢字文字が伝来し、
かな文字からカタカナ文字へと
発展させてきた様に、
日本の風土(温暖多湿)に合わせた製造法を開発したのです。
浜納豆は「塩辛納豆」に分類される納豆であり、一般に知られる糸引き納豆と違って糸は引かない。
今も浜松などで作られており、甘納豆の名のルーツでもある。
塩辛納豆は室町時代にはすでに広く広まっており、家康や秀吉などの戦国武将達にも愛されていた。
山椒の香りがよい。
私は薬膳を学ぶまで浜納豆を知りませんでした。
昔ながらの製法を守りながら、
作り続けていて、Amazon、楽天などで販売されています。
この様なブログもありますよ。↓
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【風邪対策の食材】
和薬膳では、風邪は気虚のエネルギー不足の人が
かかりやすいと捉えます。
日常生活でも経験があるかと思いますが、
気が張っていると不思議に風邪を引きませんが、
緊張がゆるむと同時に寝込んでしまうことがありませんでしたか?
気が不足するとストレスに対する力が弱くなり
免疫力も低下してしまいますから、
これを補う食事をする必要があります。
ウイルスは乾燥と低温を好みますので、
冬に盛んに活動し、喉ノドの粘膜に取り付いて
体内に侵入しますから、
温かくして喉を潤す様にこころがけましょう。
また、ウイルスは熱に弱いので、
葱、ニンニク、シナモン、山椒サンショウ、ワサビなどの
「熱性」食材が予防に有効です。
風邪の漢方処方である「葛根湯カッコントウ」には、
生姜が入っていますので、
殺菌、解読作用があり、
気を調える熱性の薬剤でもあります。
しかし、「葛根湯」は風邪の初期症状に
素早く効きますが、
体力が低下している人には、
効果は期待できません。
またナツメは節々の痛み止めに効きます。
大棗タイソウ(ナツメ)
風邪の時は糖質中心の温かい食べ物がよく、
「お粥に梅干し」の食事は理にかなっています。
胃腸の蠕動ゼンドウ運動(消化器官が消化物を移動させる動き)が
弱っていますから、消化の良いものを食べ、水分補給を心がけます。
風邪の多くが発熱を伴うもので、
発汗やウイルスの排泄を促進するためにも
1日15~20リットルの水分を摂りましょう。
風邪の引き初めに「葛クズ湯」、
咳がでる時には「杏仁キョウニン 豆腐+白キクラゲ」を加えた
和薬膳汁がいいです。
白キクラゲ
逆に咳が出る時は、
ピーナツ類は控えましょう。
【まとめ】
おばあちゃんの知恵袋の「卵酒」は、
身体も温まり栄養も摂れる和薬膳です。
また、飲む点滴「米麹甘酒」も常備薬として有効です。
簡単にできる「米麹甘酒」を紹介しています↓参照ください。
私はアルコールアレルギーですので、
「米麹甘酒」を寒の入りから手作りして、
風邪予防にしています。
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