米麹「甘酒」は、なぜ飲む点滴といわれるのですか?

立春が過ぎても、

寒のもどりがくると聞くと、

甘酒を飲みたくなるのは、

私だけではないでしょう。

 

それも米麹「甘酒」で、

冬といわず夏といわず

私は体力を維持し、

風邪知らずです。

 

ここでは、米麹「甘酒」の効能と、

手軽に作れる方法を紹介いたします。

 

「麹甘酒」で老化予防も期待できますョ!

 

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目次

【甘酒の歴史】

甘酒は冬のイメージがありますが、

江戸時代は夏バテ防止の栄養ドリンクでした。

 

京都や大阪、

江戸では、夏の間だけ、

天秤棒に担いで「甘~い、甘~い、あ、ま、ざ、け~」と、

冷やした甘酒売りの商売があったそうです。

 

その時代には、

夏に亡くなる人が多く、

甘酒にブドウ糖や豊富なアミノ酸、

さらには、いっぱいのビタミンを含んでいるなど

知る由もなかったでしょうが、

長い経験から麹コウジ の持つ力を知っていたのでしょうね。

 

ですから俳句の季語も「甘酒」は、夏の季語となっています。

 

正月が明けると、

寒の入りに間に合うように、

我が家では必ず甘酒作りが始まります。

 

大きな瓶に祖母は仕込んで、

掘り炬燵コタツ の布団に包みます。

時折、かな杓子でかき混ぜ、

匂いを嗅いで「ン~まだまだ…」といって、

丁寧に布巾の上に蓋をして、

再び布団にくるみます。

 

私は、その様子を祖母のそばでウキウキワクワクして、

早く出来上がるのが待ちどうしい日々を過ごしたものです。

 

味見をする時は、

「わたしもッ!」とおねだり。

 

それが叶うと最高の笑顔で、

姉に自慢したものです。

 

ですが、仕上がると神棚と仏壇にお供えして、

宵の寒行でお出でになる方々に振る舞ってからでは、

口にすることが出来ませんでした。

 

「甘酒」のほのかな麹の匂いと甘さで、

なんとも切ない日々の幼い幸せな時節を思い起こしております。

 

近年は、簡単に1日で「麹コウジ甘酒」を、

作ることが自宅でもできます。

 

それは、麹と水、ご飯、布巾、電気釜さえあれば可能です。

 

 

【アルコール0,00%麹甘酒の作り方】

◆材料 

・米麹コウジ200g

ご飯茶碗1~2杯(冷ご飯でも炊き立てご飯でも可)

・水(ミネラル水が良)200~300㏄(ご飯の量に合わせる)

・布巾1枚

・電気釜1釜

 

◆作り方

➀ ご飯と米麹をほぐして電気釜に入れ、

水(冷ご飯の時は、70~80℃に温める)を注ぎ、

軽くかき混ぜ保温のスイッチを入れます。

60℃以上になると菌は死んでしまいますので、

あまり温度を上げない方が良いでしょう。

 但し、水を温めなくとも良いのですが、発酵が遅れるだけです。

 

 

② 布巾で釜の渕を覆い、

蓋を開けたまま常温の室内に置きます。

★麹菌が発酵してくると、
室内は発酵菌の甘い匂いに包まれます。

 

 

③ 4~5時間立ったら出来上がりです。

★ 温かい室内ですと、
発酵が早まりますので、
3時間立ったら一度かき混ぜて様子を観ましょう。

 

あなた好みの甘さになったら、飲み頃です。

 

⑤ 残りは冷蔵庫に冷やしておき、1~2日で飲みましょう。

 

   ~ ~~ ~~ ~~~~ ~~ ~~ ~

 

この時、そのままの状態で置くと発酵が進み、

酸味がでてきます。

 

一度火にかけ60℃以上で発酵を止めます。

 

あまり温度を上げ過ぎて温めると

風味が損なわれますので。。。

 

できましたら、

過熱しない「生の甘酒」をお勧めいたします。

 

栄養価も異なってきますので。。。

 

    ~ ~~ ~~ ~~ ~ ~~ ~~ ~

 

この加減が難しくもあり、

愉しみでもあります。

 

その時々の、

出来不出来を愉しみながら、

お召し上がりください。

 

なぜ「甘酒」は飲む点滴といわれるのか調べてみました。

 

ちなみに甘酒には「麹で作る甘酒」「酒粕で作る甘酒」があります。

 

ここでは、米麹で作る生甘酒の効能を述べることにします。

 

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【麹甘酒の栄養成分と効能】

それでは、

過熱されていない「生の麹甘酒」についてです。

 

1)麹菌

麹菌は、
人間に必要な酵素を100種類以上もっているといわれています。

 

麹菌しか持っていない酵素です。

 

•アミラーゼ:デンプンをブドウ糖に分解します。

•プロテアーゼ:タンパク質をアミノ酸に分解します。

 

 

その他、麹菌の持っている代表的な酵素です。

•リパーゼ:脂肪を脂肪酸に分解します。

•セルラーゼ:植物の繊維をオリゴ糖に分解します。

 

 

 2)ビタミン類(補酵素)

甘酒には、酵素の働きを助ける補酵素が豊富に含まれています。

ビタミン類もそのひとつです。

•新陳代謝の活性化

•老化防止

•精神安定

•免疫力アップ

といった効能があります。

 

ちなみにビタミンB群の効能としては、

•ビタミンB1:疲労回復、ストレス緩和

•ビタミンB12:貧血予防、不眠症予防

•ビタミンB6:健康な肌や髪をつくる。

つわりや月経症状の緩和に効果があるなどがあります。

 

その他のビタミン類として

•パントテン酸

•イノシトール

•ビオチン

•葉酸

などなど、さまざまなビタミン類が、

豊富に含まれています。

 

 

3)必須アミノ酸 全9種類

甘酒には、必須アミノ酸9種がすべて含まれています。

 

必須アミノ酸は、

筋肉や血管・脳などの細胞を作る上で必要不可欠で、

老化を防ぐ働きがあります

 

ポイントは、

「必須アミノ酸は人間の体内では作れない」ので

外から取り入れなければいけないのです。

 

ちなみに、必須アミノ酸9種はコチラです。

•トリプトファン

•リジン

•メチオニン

•フェニルアラニン

•スレオニン

•バリン

•ロイシン

•イソロイシン

•ヒスチジン

 

4)コウジ酸+α

麹からしか生成されないコウジ酸は、

メラニンの生成を抑制し美白効果があります。

 

女性にとっては嬉しい栄養成分ですね ^^

 

コウジ酸の他に

•リンゴ酸

•アスペルギリン酸

•ゲオダイン

•アルブミンフェルラ酸

•オリザシスタチン

•オリゴ糖

•食物繊維(不水溶性・水溶性)

などがあります。

 

特に、オリゴ糖と食物繊維(不水溶性・水溶性)は、

甘酒にバランスよく含まれているんです。

 

これら栄養成分の中で、

熱に弱いのが麹菌やビタミン類です。

 

つまり、加熱により大切な酵素も失ってしまいます。

 

ですから、

生で、生で!、生!!…。

加熱処理をしていない生の甘酒にかぎるのです。

 

ちなみに、

市販されている甘酒は、

発酵を止めて品質を安定させる必要があるため
加熱処理がされています。

 

次に、栄養成分が豊富な甘酒が

「なぜ飲む点滴と言われるのか」についてですが、

以上の項目を見てきますと、

生の甘酒の栄養成分は、

どれも美容と健康にうれしいものばかりですね^^

 

これらの栄養成分がバランスよくた~っぷりと含まれているのです

だから、飲む点滴と言われるんです。

 

 

【万人にお勧めの「麹生甘酒」】

でも甘酒は、

決して薬やサプリメントではないので、

カラダへの負担はなくいたってスムーズに消化吸収されますよ。

 

しかも、

砂糖をいっさい使っていない、

麹菌の酵素でお米のデンプンが分解された

ブドウ糖の自然な甘みなので

さっぱりとしていてヘルシーなのです。

 

•赤ちゃんの離乳食

•育ち盛りのお子さん

アスリートたち

•働くママさんたち

•働き盛りのパパ

•おじいちゃん・おばあちゃん

「生甘酒」は、
万人の方にお勧めというわけなのです。

 

手軽さで、市販の麹甘酒をのんでいましたが、

甘さがきつく過熱してあるので、

最近はもっぱら自家製の麹甘酒をたしなんでいます。

 

手軽さにかけては、「酒粕甘酒」ですが、

私はアルコールのアレルギー体質ですし、

砂糖を加えないといけないので、

私は、もっぱら「麹甘酒」派です。

 

白米で作ると甘みが強くなるので、

私は白米2対玄米1の粥で

「麹甘酒」を自家製で飲んでいます。

 

 

【まとめ】

甘酒は年配者の飲み物と認識されていましたが、

最近は若者にも人気があり、

季節を問わず飲むドリンクす。

 

健康にも美容にも良い「麹甘酒」は、

アルコール成分がありませんので、

乳幼児から高齢者まで飲んでもOK!

 

但し、カロリーが高いので、

朝100㎎、夜は寝る2時間前まで

飲むのが良いでしょう。

 

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