東洋医学:氣功の陰陽五行論からみる五臓六腑相関の考え方
東洋医学とは、
広義には、東洋諸地域でおこり、
発展した医学を総称する言葉です・
現在、日本で常識化している東洋医学の概念は、
古代中国でおこり、発展し、日本に伝えられ、
日本の風土のなかで発展、展開した医学(漢方医学)の総称です。
日本で「漢方」とよばれるのは、
明治の初めに西洋から入った「洋方」に対しての用語であるとともに、
漢の時代に、北の鍼灸と南の漢薬治療の理論が総合、
体系化されたためとされます。 「日本大百科全書」より
私は中国医学としての氣功を、
中国大連市の大連理工大学教授(当時)許 紹廷老子と
台湾出身の九州大学医学部講師(当時)楊 思根老子から
手解きを受けました。
中国医学の理念は「陰陽五行理論」が基本です。
日本の「漢方」も、この理念を受けついて、
営なまれています。
ここでは、
陰陽五行論が体内の臓器と、
どの様に相関するのかを説明し、
保健健康法としての氣功の
考え方を解き明かします。
目次
【東洋医学:氣功と陰陽五行理論】
東洋医学:氣功は、
陰陽五行の考え方が基本となっています。
中国の春秋戦国時代頃に発生した、
陰陽思想と五行思想が結びついたもので、
中国4000年の思想である陰陽五行論を
一つの要素として、東洋医学:氣功に取り入れられたものです。
目次
◆陰陽論
陰陽論とは、
表:見えるものを「陽」といい、
その裏:見えないものを「陰」といいます。
陰陽すべての物事は、
陽と陰が同時に存在しており、
二つは切り離されることなく、
常に同時に存在する。
これが陰陽論の世界観です。
◆五行論
五行論とは、
東洋医学の根本であり、
気功の根本である5行論は、
この世には、
もの事を判断する5つの基準があり、
5つの世界、
5種類の元素からなっているという考えです。
5つのバロメータは、
「木」「火」「土」「金」「水」で、
それぞれの要素同士がお互いに影響を与え合う考え方です。
◆五行相生
木 → 火 → 土 → 金 → 水 → 木 の順に
相手を強める影響をもたらします。
木は火を生じ、
火は土を生じ、
土は金を生じ、
金は水を生じ、
水は木を生ず。
という関係を
『五行相生』といいます。
「木」は燃えて、
良い「火」となり、
良い「火」が燃えたあとは
良い灰(=土)が生じ、
良い「土」が集まって山となった所からは、
良い「鉱物(金):ミネラル」を産出し、
良い「金:ミネラル」は、
良い「水」をつくり、
良い「水」は、
良い「木」を育てる。
という考え方です。
◆五行相克
相手の要素を抑え、弱める影響を
与えるものを「相剋」といいます。
ただし、相手を強める「相生」は常によい、
相手を弱める「相剋」は常に悪いという捉え方ではありません。
水は火を消し、
火は金を溶かし、
金でできた刃物は木を切り倒し、
木は土を押しのけて生長し、
土は水の流れをせき止める、という具合に、
水は火に勝(剋)ち、
火は金に勝ち、
金は木に勝ち、
木は土に勝ち、
土は水に勝つ
という関係を『五行相剋』といいます。
◆まとめ
物事の生成発展はすべてこの流れに沿って発生し、
目標や次の流れにつながるように流れを整えることにより、
目標達成も、願望実現も、健康も、幸せも、全てこのシステム上にある
と考えるのが陰陽五行論なのです。
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【自然界の陰陽】
陰 | 暗 | 月 | 虚 | 静 | 女 | 墓 |
陽 | 明 | 日 | 実 | 動 | 男 | 家 |
【人体の陰陽】
◇人体上部は陽、上部は陽。
◇人体内は陰、人体表は陽。
◇身体前は陰、後ろは陽。
【内臓の陰陽】
日本では五臓六腑といっていますが、
中医学では六臓六腑といいます。
それを、臓器に当てはめると
以下の様になります。
臓(陰) | 肝臓 | 心臓 | 心包 | 脾臓 | 肺臓 | 腎臓 |
腑(陽) | 胆嚢 | 小腸 | 三焦 | 胃 | 大腸 | 膀胱 |
西洋医学では考えられない、
心臓と小腸、肺と大腸は、陰陽で表裏一体である
ことで納得できますが、
特に心包と三焦は、
理解しがたいのではありませんか?
心包は、心臓の周りを包む 網の目の血管をいい、
三焦は、上腹部、中腹部、下腹部の 臓器の空間を指しています。
ここ三焦に溜まる
エントロピーを排出していくことを内(軟)氣功では行います。
★エントロピーとは“ゴミ”のこと。
以上から六臓六腑は、
心包は心臓と同じとみなして
五臓六腑と呼称しているのです。
体内で派生するエントロピーは、
日常生活の中で睡眠、入浴、排便、汗、クシャミなどで自然排出します。
しかし、睡眠不足、便秘、ストレスなどで、
体内にエントロピーが滞ると、
五臓六腑機能を低下させてしまうのです。
【五臓六腑相関図】
【五行の色体表】
五行 | 五臓 | 五覈 | 五腑 | 五主 | 五華 | 五志 | 五味 | 五色 | 五季 |
木 | 肝 | 目 | 胆 | 筋 | 爪 | 怒 | 酸 | 青 | 春 |
火 | 心 | 舌 | 小腸 | 血流 | 顔 | 喜 | 苦 | 赤 | 夏 |
土 | 脾 | 口 | 胃 | 肌肉 | 蜃 | 思 | 甘 | 黄 | 長夏
土用 |
金 | 肺 | 鼻 | 大腸 | 皮膚 | 毛 | 悲 | 辛 | 白 | 秋 |
水 | 腎 | 耳 | 膀胱 | 骨 | 髪 | 恐 | 鹹塩カライ | 黒 | 冬 |
【まとめ】
漢方・薬膳や風水、気学、九星占術などは、
上記の五行論の考え方で行われています。
様々なことがこの五行の図に当てはまるため、
物事が上手くいかない時は、
どの流れのどれがうまく流れないのか、
足らないのかを考え、
次の流れにつながるように流れを調え、
心身共に健康な日々を送りたいものです。
近年では、
西洋医学系の医者も「漢方」を学び、
漢方薬を処方する様になっています。
特定の臓器だけの診断では、
解決できない病…なんとなく症状…まだ病に至っていない未病状態では、
西洋医学では、お手上げ状態です。
その点、諸症状を考え併せて、
処方、施術していくのが東洋医学です。
病そのものだけでなく、
その人全体像を診断して行きます。
東洋医学は、
体だけでなく、
目に見えない心、
霊性までも含めた精神、
環境といったものまで合わせて、
人間と生命をとらえた医学と言っていいでしょう。
ですから氣功は、
「命丸ごとの養生医学」
と言っていいでしょう。
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