潜在能力を高める立式静功その2:抱球ホウキュウ 功

目次

【抱球ホウキュウ 功】

氣を体内に集める代表的な功法「抱球ホウキュウ 功」を紹介いたします。

 

◆予備式

1)予備式(肩巾を両足を開いて立つ)

を行い入静(リラックス)します。

   ↓ ↓ ↓

 くわしくは立式予備式をご覧ください。

 

2)両腕を体の前に出し、

輪を作るように丸くして手首の関節を緩めます。

 

3)両手の先は10~20cm離し、

両手労宮穴が相対するようにします。

 

4)15球を抱えもっているポーズを維持します。

① 顎をやや引き顎下に小球を保つイメージで1球。

② 両脇に中球を保つイメージで2球。

③ 両腕で大きな球を保つイメージで1球。

④ 右手指の間に小球を保つイメージで4球+左手指の間に同様に4球=8球。

⑤ 両膝をやや内向きにして中球を保つイメージで1球。

⑥ 両膝の後ろに中球を保つイメージで2球。

 

以上、15球を全身で保持する形は、

関節部分を緩め気血水の通りをよくします。

 

5)全身をリラックスさせます。

★目は半眼(瞼を半分下ろす)にし、

舌先を上歯茎内側につけ鼻呼吸(鼻から吸って、鼻から吐く)で行います。

① 頭上の百会穴をゆるめます。

② 眉の間の印堂穴をゆるます。

③ 鼻下の人中穴を緩めます。

④ 咽頭をゆるめます。

⑤ 両肩をゆるめます。

⑥ 胸部をゆるめます。

⑦ 中腹部をゆるめます。

⑧ 下腹部をゆるめます。

⑨ 両そけい部をゆるめます。

⑩ 両だいたい部をゆるめます。

⑪ 両膝をゆるめます。

⑫ 両脛をゆるめます。

⑬ 両足首をゆるめます。

⑭ 両足をゆるめます…

特に足裏やや前方にある湧泉穴をゆるめます。

 

⑮ 深い一呼吸で、頚椎、脊柱、四肢

及び全身の関節と筋肉を上から下まで意念して

体全体にリラックスした状態を保ちます。

 

★口の両脇をわずかに上向きにし、

自然なほほ笑みを現しリラックスした安心感を味わいましょう。

 

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◆本功

6)意念で全てを空にします。

下記の「一句黙読」アフォーメイション…

して思いを巡らせない様にします。

①「空しきことさらに空し」

②「一面混沌たり」

③「ありがとう」

★あなた様の好きな句をお選びください。

 

7)虚空を意照します。

意念で宇宙の空間を思います。

★意照とはあるかなきかの程度で、

ちょっと思いやることです。

意守すると変差が起こり、

良くない結果が引き起こしやすくなります。

この意照では長年の練習によって、この方法が良いと言われています。

 

8)全身を意照します。

一部分を思うのでなく意念で全身を思います。

 

9)患部を意照します。

意念で患部を「この患部の疾病を除去しょう」と黙念しましょう。

 

10)下丹田を意照します。

丹田という名称は道家からきた言葉で、

道家では氣功を修練することを「丹クスリ を練る」といっています。

 

田とは穀物を作る場所で、

丹:クスリ を練る田:タンボ であるから

丹田といったわけです。

 

身体には三つの丹田ががあります…

想像して丹田を創ってゆきます。

・上丹田:印堂穴奥、約4cmにあたる球体です。

・中丹田:両乳間の膻中穴奥、約4cmにあたる球体です。

・下丹田:へそ下氣海穴奥、約4cmにあたる球体です。

 

いずれも意識して、

丹を練ることで丹が生じ、

丹を蔵することになるのです。

 

心を空しくして念を止め入静します。

静功練習の難しいところは、この入静にあります。

 

・心を止めようとするのにどうしても静まらない。

・心を空しくしょうとするのに、どうしても空しくならない。

 

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中国の古書に「念が起これば病なり、続かざれば薬なり」とあります。

・第に起こった雑念が病なのです。

その雑念に翻弄されている日常から、

しばし離れるのです。

 

・第二に雑念が起こるのを恐れないことです。

その雑念にしたがってあれこれと思うことがいけないのです。

 

・第三に雑念に気づいたら、呼吸に意識を移すか、
「一面混沌たり」とアフォーメイション
しましょう。

 

・嫌な場面を思い出しても「ありがとうございます」

・会いたくない人を思いだしても「ありがとうございます」

・失敗したことを思い出しても「ありがとうございます」

・今日、やってしまわなければいけない事を思いだいても

「ありがとうございます」と私は雑念を払っています。

 

不思議と雑念が消え、

瞼のスクリーンにオーロラーが現れたり、

光りが出現してまいります。

 

これは、私だけの現象で、人によって異なります。

 

この入静時間は2~3分から始め、

練功するにしたがい5分間、10分間・・・

と伸ばして行きましょう。

 

長ければ長いほど効果があります。

 

◆収功

12)収功します。

宇宙の氣(陰陽の氣)を採氣し、下丹田に納めます。

     ↓ ↓ ↓

くわしくは「収功とは氣を体内に納めること」をご覧ください。

 

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