八百年以上の歴史をもつ氣功動功法「八段錦」
八段錦ハチダンキン は、
有名な氣功動功(運動法)の一種です。
気功とは、体内の気を巡らせ
外気の氣(エネルギー)を取り入れる健康法で、
多くの種類や方法、流儀があります。
その中で「八段錦」が簡単で大きな効果が得られるといわれており、
日本でも多くの愛好がいます。
八段錦とは「絹織物の中で最も美しいもの」という意味で、
「選りすぐられた素晴らしい運動」という意味でです。
合計8つのフォームからなり、
各フォームではそれぞれ同じ動きを
左右3~4回繰り返して行います。
回数にこだわらず、
その日の体調に合わせて行ってください。
続けることが大切です。
ここでは動きと効果を解説します。
目次
【八段錦の歴史】
八段錦の名称が歴史の上で初めて現れるのは、
南宋の歴史家の洪邁コウマイ(1123~1202年)の著した
「夷堅志イケンシ」といわれていて、800年以上の歴史を持っています。
当時は神仙怪異シンセンカイイ のように何やら怪しげな珍しいもの
と思われていたようです。
その後、幾つもの流派に別れますが、
大別すると動きの柔らかい南派と力強い北派の二つになります。
ここではNHK「氣功専科」で行われた講師:帯津良一氏による
北派八段錦を紹介します。
★氣功専科:NHK教育テレビ(現在のEテレ)19924月10日~6月26日に放映。
★帯津良一:帯津三敬病院名誉教授
帯津三敬病院は、ガン専門の病院で
ホルスティック医学を取り入れ、
入院患者の希望者は、
毎朝院内で氣功を行っています。
【八段錦の特徴】
八段錦は動功でありながら、
下半身は固定させてほとんど
その場を動きませんので場所をとりません。
それに動きが全体で比較的、
簡単ですので誰もが親しみやすく取り組めます。
Table of Contents
◆呼吸法
この八段錦の特徴は調息にあります。
八段錦では呼吸の方法は特に指定はありませんが、
逆複式呼吸で行うと動作をスムースに行え、
しかも丹田をしかりと意識した丹田呼吸法を用いると、
手足の動きが簡単なだけに、
呼吸に集中できます。
丹田とは、薬の田圃タンボの事で、
下腹部を意識して下丹田(下記図参照)を作って行きます。
★逆腹式呼吸:吸う時お腹を凸ます。吐く時お腹を凹ます。
★丹田呼吸:ここでは下丹田↓を意識して呼吸をすること。
原則として、
手を上にあげるか、
体に近づける時には息を吸い(鼻から)、
手を下げるか体から遠ざかる時には息を吐き(口から)ます。
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【動画「八段錦」】
初心者に手ほどきしている様子です。
南派の演技です。
健身気功 八段錦(世界チャンピオン表演) 中国太極拳文化院
【八殿錦解説&効果】
予備式(準備)
両足の踵をつけて爪先を少し開き、
背筋を伸ばして頭をまっすぐにして立ち、
肩の力を抜いて両腕はゆったりと左右に垂らします。
口は閉じて、舌先を口蓋につけ
ゆっくりと自然呼吸(鼻から吸って、鼻からだす)で
腹式呼吸を数回行い、気持ちを鎮めてリラックスします。
練功(練習)時、原則として、
手を上にあげるか、
体に近づける時には息を吸い(鼻から)、
手を下げるか体から遠ざかる時には息を吐き(口から)ます。
慣れてくると、
逆腹式呼吸で行いましょう。
息を吸う時(鼻から)腹を凹ます。
息を吐く時(口から)腹を凸らます。
効果がUPしてきます。
一段錦:双手托天理三焦 ソウシュタクテンリサンショウ
両手の平で天を支え、胸や腹の五臓六腑の三焦★を整える。
★三焦:
上焦…胃の噴門部から大隔膜より上部の胸全体。
中焦…胃を含む中腹部。
下焦…回腸から膀胱を含む下腹部。
●両手を上げる時、両方の脇腹が伸びることで胆経が伸び、
胆経が伸びることで、気力が充実してきます。
効果:胃腸が調う。血行をよくなる。肩こりに効く。
心身がリラックスする。腕力がつく。
二段錦:左右開弓似射雕 サユウカイキュウシシャチョウ
大きな鳥を弓で射る。
大きく両足を開き騎馬立ち(腰脚足心)になり、
上半身は力を抜きのびのびと胸を広げます。
背筋を伸ばし両腕もいっぱいに伸ばします。
★流鏑馬ヤブサメの様に馬に乗り弓を射る形に似ています。
加えて両腕の三陽経と三陰経に刺激を与えます。
★三陽経=大腸、小腸。三焦。 三陰経=肺、心臓、心包。
中でも指でVの字を作る動作は、
手首を囲むようにある原穴と呼ばれる
生命を営むための重要なツボを刺激する大切なものです。
★上虚下実…上半身はリラックスし、下半身はどっしりと行います。
効果:心臓、肝臓、肺の機能を高める。足腰を強化する。
三段錦:調理脾胃須単挙 チョウリヒイスタンキョ
片手を上げて胃腸を整える。
息を吸いながら手を上げることで、
脾経と胃経が十分に伸びます。
★脾経は西洋医学の脾臓とは違い、膵臓も含みます。
どちらかというと消化機能を表します。
中医学での脾胃とは胃腸のことです。
効果:脾臓(含む膵臓)と胃の機能を高める。
ストレスを解消する。
四段錦:五労七傷往后瞧 ゴロウシチショウオウゴショウ
五労七傷を癒すために首を回して後ろを見る。
★五労…見すぎ、寝すぎ、座りすぎ、立ちすぎ、歩きすぎ。
七傷…喜、怒、憂、思、悲、恐、驚。
★毎晩、就寝前この四段錦を行くことをお勧めします。
効果:慢性的疲労や体調不良を改善する。
五段錦:揺頭ハイ尾去心火 ヨウトウハイビキョシンカ
頭と背を揺り動かし、心の火を鎮める。
★心火=心火旺シンカヨウ といい、
心の陽気が強すぎる状態を表します。
不眠、顔面紅潮、イライラ、動悸、口内炎 等
の症状をいいます。
効果:ストレスを解消する。足腰を強化する。
六段錦:両手攀足固腎腰 リョウシュハンソクコジンヨウ
両手で足を引っ張る動作で、腎臓と腰を丈夫にする。
全身を十分に伸ばしたり曲げたりすることで、
膀胱経と腎経がリラックスし気の通りがよくなります。
★腎は先天の本、
膀胱経には全ての内臓に関連する兪穴というツボがあるので、
すべての内臓の歪みを調整するのと同時に元気が湧き起こります。
効果:腎臓の機能を高める。胃下垂、小腸炎、勃起不全、早漏、虚弱体質に効果があり、また腰を鍛えて腹部を引き締めますので、便秘と腰痛に効果があります。但し、全身を大きく動かすので、無理をしないように行って下さい。
★私は、この功法の後は腎臓を然りと温めることにしております。
七段錦:攅拳怒目増気力 サンケンドモクゾウキリョク
拳を強く握り、目を怒らせて気力を増大させる。
八段錦のほかの動きとちがって剛の形をとります。
★決して力まないことです。
効果:関節炎を予防する。ストレスを解消する。
集中力を高める。足腰を強化する。
八段錦:背后七頭百病消顚 ハイゴシチテンヒャクビョウショウテン
背中を七回、振動させて万病を消し去る。
カカトをストンと落とすことで生まれる振動が、
背骨を通って脳に伝えられ様々な効果が生まれます。
効果:中枢神経系と自律神経に対してマッサージ効果があり、
万病に効果があります。
★中医学からいえば、督脈と任脈、
さらに背中にある五臓六腑の兪穴を刺激することになります。
★この八段のカカトを落とす動作を30回行うと、
約30分間ウオーキングした効果があると言われています。
ですので、当塾では10回×3回を行ってす。
但し、腰痛、膝関節に痛みのある方は適宜に行います。
収功
氣を下丹田に収めます。
詳しくはこちらからどうぞ ↓
立式静功(静寂瞑想)
この静功を行うことにより八段錦の効果が増大します。
詳しくは↓下記を参照ください。
氣功の静功は「静寂瞑想」で自分自身の魂と向き合う静かな活動です
【まとめ】
八段錦は日本に伝わっている氣功法の中でも、
流派が多く様々なフォームが加味されています。
当塾では、塾生の体調に合わせて、
経略の動きを意識しながら工夫をして練功しています。
あなたもお好きな功法で練功↓して下さい。
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